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Ancient Youth Club「街の雰囲気が曲から感じられるような“シティ感”を出したい」


Ancient Youth Club。通称AYCは札幌を拠点に活動する平均年令19歳のインディ・ロック・バンド。The 1975や Bombay Bicycle Clubなどの海外インディの影響と、同郷であるGalileo Galilei、FOLKSの遺伝子を受け継ぎ、フレッシュでありながら1本の映画のように余韻を残す叙情的な楽曲を生み出している。言葉数は多くないけれど、しっかりとした音楽へのこだわりと意志をもった4人に初インタビューした。

――AYCは結成のきっかけがすごくデジタルネイティブ的ですよね。鹿児島に住んでいた佑誠くんと竜成くんが、soundcloud に音源を上げていた札幌在住の健介くんのことをTwitterで知って声をかけて。それからそれぞれLogicで録った音源ファイルを送ってSkypeで話し合いながら曲を作ってたっていう。

樋口健介(Gt.&Cho.)「そうですね。当時僕はコウジ(K.J)たち高校の同級生とバンドをやってたんですけど、音楽の方向性が違っていて。がんばって引き入れようとしたけどだめだったから、遠くに住んでても一緒に音楽やれたのはすごいなと思います」

今井竜成(Ba.&Cho.) 「打ち込みを宅録でやるっていうのはGalileo Galileiの影響ですね」

樋口「うん、当時は(AYCは)バンドっていう概念もなかったし(笑)。単純にネットのcloud上に音源を載せるっていうのをやりたかったんですけど、他に方法を知らなかったんです。Skypeだけで最初の曲が完成した時は感動しましたね。『夢遊病』って曲です。FOLKSの岩井(郁人)さんがsoundcloudに上げたのを聴いて、“いいね”って言ってくれたのもすごい嬉しかったです。それから何回もマイナーチェンジしてますけど、最初の音源を今聴くとやっぱりSkypeで作ったっぽいなって」

大野佑誠(Vo.&Gt.)「でも楽しかったよね、DTMふたつ開いて。またあれやりたいね」

樋口「やりたい。今はうちの自宅のガレージに集まって、セッションで曲作ったりも出来るんですけど。あれはあれで楽しかったな〜」

――佑誠くんと竜成くんが去年の9月に札幌に引っ越して完全に札幌拠点のバンドになったわけだけど、10代でそこまで決意するのは簡単なことじゃなかったのでは?

大野「ずっとSkypeだけでやりしてたんですけど、2年前の冬に会ってみようかって話になって。竜成と初めて札幌に来たんです。その時、雰囲気というか情緒のあるところがいいなと思って。ちょうどガリレオのワンマンとame full orchestraの自主企画が同じ時期にあったからみんなで観に行ったんですけど、アメフルの企画に出てたFOLKSの岩井さんから“いつこっちに来るの?”って食い気味で聞かれて。正直何も具体的なことは考えてなかったんですけど、憧れてる人にそう言ってもらったのは大きかったです」

今井「僕は北海道に行くってことが決まってなくてもたぶん鹿児島は出てたと思う。当時は地元があまり好きじゃなかったし、一回自分の周りをリセットしたかったのもあって。札幌は外国みたいで魅力的でした。雪がすごい積もってるのを初めて見て楽しかったし。ちょっとここに出て来たいと思いました」

樋口「最初に会った時みんなでスタジオにも入ったんですけど、何もノウハウがないしどうしていいかわからなくて絶望して。普通はメンバーが近くにいて何回も一緒にスタジオ入って培われるものだと思うけど、それも出来ない。つらいねって話してたから。自然とそういう流れになっていきましたね」

――K.Jくんは去年の5月に初めて札幌で出演したライブの時、すでにサポートメンバーとして参加してましたね。

K.J(Dr.&Cho.) 「はい。3月くらいに健介から一緒にやらない?って誘われて」

樋口「3月に鹿児島で初ライブやった時はドラムが同期で、めちゃくちゃだったから。コウジが入ってくれてほんと助かった。すごいバンド感出たし。5月にまたみんなでスタジオ入った時は、そこで3曲くらい出来たんです」

K.J「俺はもともジャズをやってたりブラック・ミュージックとか好きだったんで。みんなとちょっとルーツが違うんですけど、一緒にやってて楽しいです。気づけば正式メンバーになってました(笑)」

――札幌初ライブの時はシャイな印象が強かったけど、最近は外に向かっていてバンドらしくなったなって感じます。だけど、ずっと変わらないところがあって。AYCのライブを観てると、いつも胸がきゅーっとなる。フレッシュさの向こうにある翳りのせいかなって。

樋口「みんなもともと人とワイワイやるようなタイプじゃないんで(笑)。僕は中学の時、あんまり友達がいなかった。音楽をやって初めて自我が生まれたような感じですね」

今井「僕も引っ込み思案で自意識の強い子どもでした。何か表現したいって気持ちは当時からあったかもしれない。休日に父親とダイエー行って“アイス食べたい”って言ったら父が“あそこで歌いながら踊ってきたら買ってやる”ってイベントとかやるホール指さして。嫌だって言いつつもやって、アイス買ってもらったり。あと、ひとり遊びが好きで。目を細めると信号とかのライトが縦に延びて動くんです。夜に車乗ってる時、いつもやってた。それは今でも好きです(笑)」

大野「僕も人付き合いは上手くなかったけど、ひとりでもいたくないっていう感じで。人の話を聞くだけでもいいから、誰かといると楽しいなと思ってました。合わないと思う人でも、おもしろかった。でも、竜成と会うまでは音楽を一緒にできる人がいなかったし、ひとりで近くの山の好きな場所に行ったりしてました」

K.J「人付き合い、苦手でした。小説とか哲学的な本を読むのが好きで。でも意見ははっきり言うほうです。言いたいことは影でこそこそしないで、本人の前で言う」

今井「みんなけっこう青春をこじらせてる(笑)。だから今、みんなで海とかドライブとか行きたいんです。でもやっぱりバカ騒ぎみたいなのは得意じゃなくて、例えばライブの打ち上げだったら音楽の真面目な話をしたい」

大野「それ以外、どんな話していいのかわからない」

今井「それか、この映画のこのシーンのこのセリフがいいよね、とか言いたい」

K.J「この小説のこの一節がいいよね、とか」

――あと、インディ・ロックを日本語の歌詞でやっているところもいいなと思うんだけど、理由は?

大野「英語で歌えないっていうのもあるし(笑)」

樋口「そこが大きいけど、普通にくるりとか邦楽も好きだし」

今井「僕は一時The fin.にハマっていて、“ビンに手紙を入れて海に流すとしたら自分なら英語で書くと思うから英語の歌詞で歌う”っていう言葉に感銘を受けたんですけど。ガリレオの歌詞を読んだ時、これだけ綺麗な言葉を使えるんだったら日本語の歌詞のほうがいいなって。ひとつのことを表すのにいろんな表現ができるのは日本独自な気がするし、凛とした感じもする。インディ・ロックに日本語の歌詞がいいなって。でもそういう歌詞はむずかしい。尾崎(雄貴)さんを尊敬します」

大野「歌詞は僕が書いてるんですけど、いつもすごい悩みます。情景が浮かぶように書けたらと思ってるんですけど」

今井「ライブでも曲でも、1本映画を観終わったみたいな気持ちになってほしい。曲に出てくるふたりとか、そのあとのストーリーとか勝手に頭の中で想像しちゃうみたいな。このまま終わってほしくないみたいな。そういう切なさを出せたらっていうのは、音楽を始めた頃からあります」

――それはちゃんと表現できてると思います。

樋口「僕は“シティ感”を出したいと思ってて。札幌っぽいってことじゃなくて、ニューヨークとか舞台になってる街の雰囲気が曲から感じられるような。そういう意味ではシティポップかも(笑)」

今井「街って、かならずいろんな人のストーリーがあるから」

大野「イメージは映画から来てますね。自分たちの好きな映画の影響が強い」

――あと、AYCの曲はアウトロがいい。特に『Cycle』のアウトロがすごく好き。

K.J「いいですよね、俺も好きだな」

樋口「狙ってるわけじゃないんですけど、アウトロにはちょっと変わった要素を自然と入れてますね。『Cycle』は意図的だけど(笑)。あと大サビがなかったりするから、そういう印象になるのかも」

今井「映画もエンディングって大事じゃないですか。『グッド・ウィル・ハンティング』も最後、ベン・アフレックがマット・デイモンの家に迎えに行ったら何も言わないで姿を消してたっていうのがいいんです。そこに胸が締めつけられる」

大野「『Cycle』の歌詞も、最後女の子は待ってないんです。別にそう歌ってるわけじゃないんですけど、僕の中ではそうで。待ってると思ったらいないっていう。そっちのほうがぐっとくる(笑)」



Ancient Youth Club(エンシェント ユース クラブ)
(写真L→R)今井竜成(Ba.&Cho.)、樋口健介(Gt.&Cho.)、大野佑誠(Vo.&Gt.)、K.J(Dr.&Cho.)の4人からなるインディ・ロック・バンド。2013年7月からSkypeや共有ソフトを利用し、データを通じての楽曲制作を中心にプロジェクトをスタート。 2014年9月より全員が活動拠点を札幌に移し、バンドとして本格的に活動を開始した。



◆せつなロマンス
2015.08.26(Wed)
会場:代々木Zher the ZOO(東京都渋谷区代々木1-30-1 代々木パークビルB1F)
OPEN 18:00 START 18:30
出演:Balloon at dawn / Ancient Youth Club / Lucky Kilimanjaro / The Whoops / 17歳とベルリンの壁
料金:adv.¥2,000/door.¥2,500(1ドリンク¥500別途)
問:AYC Twitterアカウント:https://twitter.com/a_youthclub

◆Theme of Live #02 浮遊
2015.9.26(Sat)
Sound Lab mole(札幌市中央区南3条西2丁目ニコービルB1)
OPEN 17:30 START 18:00
出演:明星/Akeboshi / smarttail / FOLKS / PLASTIC GIRL IN CROSET O.A Ancient Youth Club
料金:adv.¥3,000(1ドリンク¥500別途)※物販¥500割引券付
ローソンチケット:L-15919
問:From E...:from_e2006@yahoo.co.jp










https://soundcloud.com/ancient-youth-club