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FOLKS 「感情を理論でコントロールした音楽って最強にかっこいい」


FOLKSが2月12日、ついにメジャー1stミニアルバム『NEWTOWN』をリリースする。フロントマン岩井郁人がひとり自宅ベッドルームで制作した極めてパーソナルで強大な表現欲求が渦巻く『Take off』の発表から、わずか1年。恵庭市恵み野というルーツを同じくする4人の仲間とありあまる情熱と創造力を注ぎ込み完成させた、瑞々しい野性とロマン、知的なスケール感に満ちた衝撃作になっている。彼らを見ていていつも驚かされるのは何より、揺るぎない“俯瞰の目線”だ。それがどれほどクリエイティブな樹形図のもとに発しているのかを、今日から3日連続で紐解いてみたい。

――『NEWTOWN』のリリースを目前にして、1月末に初の東京ライブという大きな経験もしましたね。どんな手応えを感じましたか?

岩井郁人(Vo.&G.)「僕たちのことはほとんどのお客さんが初めましてだっただろうし、音源を聴いてくれてたり名前を知ってくれてたりした人はいるだろうけど、実物ってどんなもんなんだろう?っていう感じだったと思うんです。そこでどれだけファーストインパクトを強く残せるかっていうことを目標に、みんなで北海道から攻め込んで行ったんですけど。実際にライブをやってみて、共演したいろんなバンドの中でもいい意味での異物感はがっちり出せたと思います。『Take off』のベッドルームで作ったパーソナルな雰囲気じゃない、そこから少し広がって外側に向いてるFOLKSだったと思うし、それはたぶん予想外だっただろうけど、いいギャップがあったんじゃないかなって」

――Twitterの反応もただ「良かった」「かっこよかった」っていうより、もっと強い衝撃を受けたような声が多かったですよね。

郁人「そうですね。“何なんだ、これは!”みたいな(笑)。最近メンバーで初めてライブ観たときの気持ちってどうだったろうっていう話をしたんですけど。知らないものを見たときって、ちょっと怖かったりするじゃないですか。でも僕たちは未知の存在でありたいし、そういう畏怖みたいな感じが出せればなって。たぶん出せたんじゃないかなと思ってます」

――東京初ライブから帰ってきて最初の札幌ライブのとき、手に取るようにより逞しくなった感じがあって。すごいな、体験ってこんなに形に表れるものなんだなと驚いて。帰りのフェリーに乗る頃には「めっちゃ曲作りしたい!」って呟いてたのも相変わらず攻めてていいなと思いました。

郁人「東京ライブでたぶんライブは一段階上ったんだけど、近い目標がなくなって、ぽかんって穴が空いちゃった感じがあって。それをどうするかっていう話もメンバーでしてるんですけど。ライブが良くなってきたって言われてるぶん、俺らそれだけじゃないからっていうのもあるし、今は次の制作にどんどん向かっていってますね。最近、ちょっとカオスな曲が出来て。すごくおもしろい、びっくりするような曲が出来てますよ」

――それは楽しみです。FOLKSはスタートの時点で自分たちの音楽性がちゃんと確立してる。それってすごいことだと思うんだけど、この1年のあいだ、どういうふうにしてバンドを固めてきたんですか?

郁人「FOLKSを結成して『NEWTOWN』のリリースまで考えると確かに1年ちょっとだけど、それぞれバンドをやってたんで。俺と野口(一雅)と(小林)禄与は学生の頃にGuildをやってたし、兄ちゃん(岩井豪利)とミミアン(高橋正嗣)もLogicってバンドをやってたし。Kram!で前に『クリエイターが繋がる界隈を作っていきたい』(*2013年4月5日の記事参照)っていう話をしたじゃないですか。その頃は俺ひとりのプロジェクトだったし、俺の作りたいものが『Take off』だったんだけど。それがこの5人でFOLKSを組もうっていう提案がミミアンからあったとき、俺のイメージとしてはメンバー全員がクリエイターでマルチプレイヤーでお互いプロデュースし合えるバンドの形って日本では新しいし、そういうことをやりたいと思ったんです。そういうクリエイターが繋がっていって北海道に新しい音楽シーンを作りたいし、そのシーンがブルックリンとかマンチェスターみたいな地域に根づいたシーンを日本にも作り出せるきっかけになれたらいいなって。俺らは地元の恵庭にシーンを作るけど、それをきっかけに他のそんなにスポットを浴びない地域にも、新しいシーンが生まれたら素晴らしいし。そういうはっきりしたビジョンが最初からあったっていうのがまず大きいですね」

――高橋くんが提案したっていうのは、今初めて聞きました。

高橋正嗣(Prog.&Syn.&Cho.)「一時期FOLKSのメンバーみんなで札幌で共同生活してたんですね。その頃は元Guildの3人、Logicの僕らでそれぞれバンドやる方向だったんですけど。もともと幼馴染っていうのもあって、話すことが多くなって。今ふーたん(郁人)が言ったような話もちょこちょこ出てたんです。で、それをやるんだったらこの5人でやりたいねってみんな思ってるのに言い出せない、みたいな空気がなんとなくあったから、僕が口火を切ったような感じです」

郁人「そのきっかけになったのが『River』で。一緒に住んでるとお互いのバンドが作ってる曲が聴こえるし、聴きたいじゃないですか。ダサいところがあると言いたくなるし、かっこいいところは盗みたくなるし。相乗効果的なものがずっと続いてて。あるとき兄ちゃんの作った『River』を聴いて、この曲俺がアレンジしたら絶対おもしろい曲になるぞと思って。アレンジやらせてって頼んだんです」

――音楽性が違ったからこそ浮かんだひらめきですね。

郁人「そう、『River』って90年代っぽいじゃないですか。でも、そのときはレディー・ガガみたいだったんです」

岩井豪利(G.&Vo.)「DTM始めたてで、シンセとかとにかく使いたい!みたいな感じになっちゃってて。変な音もめっちゃ入れてたし」

郁人「けど、俺には全部のアレンジを取っ払って原曲しか聴こえなくて。コード感は完全にUKだったし、楽器の使い方は完全にロックンロールだったから。変態的なシンセとか鳴ってるけど、はっきりそれが見えて。で、時間かけていろいろやって、ああいうアレンジになったんですけど」

――それは『Take off』に入ってる『River』にかなり近いの?

郁人「そのとき出来たのが、そのまま入ってます」

――そうなんですね。豪利くんは弟がアレンジしたものを聴いて、どうでしたか?

豪利「けっこう衝撃的でした。自分はロックしかやってこなかったんで、基本的にロックなアレンジしか思いつかないんですよね。でも弟がアレンジしたことによってまったく想像もつかなかった感じになったんで。すごい化学反応が起こって、興奮しました」

――新しいジャンルが注ぎ込まれたような?

豪利「そうですね」

小林禄与(G.&Syn.&Perc.&Cho.)「ふーたんが最初から目指してた“多国籍”っていうことにおいても、カッチくん(豪利)のエッセンスっていうのは相当でかかったのかなって思いますね」

郁人「それがきっかけでそう考え始めたっていうのもあるね。ちょうど去年の年明けで、家で新年会やったとき俺がアレンジした『River』をみんなに聴かせたんですね。そしたらやべぇ!ってなって。これ一緒にやったほうがいいでしょ!って満場一致で」

小林「ふーたんと野口と3人でバンドやろうってことになってたものの『Take off』に入ってる楽曲は再現できないだろうし、どうしようっていうのがあって。カッチくんとミミアンはむかしから知ってるふたりだし、カッチくんの音楽もふーたんの家に遊びに行ったときに聴いたことがあって、これは絶対プラスになるなって。何よりふーたんの音楽には絶対的な信頼が僕の中にあるんで、5人でやろうって話になったとき、すげぇことになるんじゃないかっていう。何より楽しくなるなって思いました」

野口一雅(B.&Cho.)「禄与が言ったように3人じゃできないなと思ってたところもあったし。カッチくんの『River』の原曲って今よりガレージロックに近いものがあったから。そういうエッセンスも加えられればもっと幅広く音楽できるのかなと思って。5人でやろうぜっていうのは大賛成でした」

――豪利くんたちにとって、DTMはまったく新しい体験だったんですよね。

豪利「そうです。それまではもう感情任せにギター鳴らすのが曲作りだったんで。1からちゃんと作り上げていって、みんなの意見を取り入れてっていうのは正反対って言ってもいいくらいなんですけど、今すごい楽しいです」

高橋「僕も単純に楽しいっていうのもありますし、自分が成長できるなって感じてますね。パソコンも最近買ったんです。それまで超アナログ人間だったんですね。どっか行く時も携帯じゃなくて地図見て行くみたいな(笑)。だけど今はネットでいろんな国のヒットチャートとか掘って掘って掘りまくってます。それがおもしろくて」

豪利「今までは掘ってもロックしか掘ってこなかったんです、俺ら。それがいろんなジャンル掘れるようになったんで、無限に広がった感じがしますね」

――本当にすべてのタイミングがぴったり合ったんでしょうね。そこで5人でやろうってことになっても、よくある、とりあえずスタジオ入ってみんなで音出そうぜ、みたいな感じとは違っていそう。

郁人「まったくもう(笑)。俺ら自体、まず何か作りたいっていうところから始まってるから。小さい頃からみんなで映画作ったり、みんなで新しい遊び考えたり、そういうことをずっとやってきたし、それが当たり前だったから。その中でもこの5人での最上級の遊びが音楽をクリエイトすることだったんです。だから、ただ音を鳴らすっていうんじゃなくて、もっと音を積み上げていったり、それぞれが曲を作って、お互い刺激を受けながらやっていくっていう、最初からそういう形でしたね」

小林「しかもふーたんの楽曲聴いたときも『River』聴いたときも“この音なんなんだろう?”とか、“どうやってこうなったんだろう?”っていう探究心がいつも湧いてきて。全員そうらしいんですけど、みんながうまく同じ方向にベクトルが向かったっていうのも、ものすごく稀有なことなのかなって」

郁人「確かにそうだね。探究心っていうか知識欲、何か新しいものを取り入れたいっていう欲がめちゃくちゃ強い。最近ライブで音を鳴らして音に身を任せて、感情的にやってみるっていうのもすごく楽しいと思うようになったんですよ。でもそういうやり方って完成されてやり尽くされてるから、そうじゃない、まだ日本で誰もやってないような手法でやりたいなっていうのはみんなに話したんですよね」



――例えば岩井くんの好きなPhoenixの『ヴォルフガング・アマデウス・フェニックス』ってすごい構成主義の作品じゃないですか。ポップだけどチープじゃないし、男っぽいけど上品で洗練されていて。日本人にはそんなに馴染のない音かも知れないけど、スッと耳に入ってくるような素晴らしいアルバムで。『NEWTOWN』から、それに近いものを感じました。

郁人「あのアルバムのスタンス、Phoenix のスタンスっていうのは本当にみんな影響を受けてて。音が絵として見えるし、ちゃんと何かに基づいてるんですね。数学的に音を構成して、16ビートっていうビートの中に音をはめていって。音のトントントントンってある中の空白にこのギターの音が飛び込んでくるとか、バスドラのタイミングに全部の楽器がドンと合わさってくるとか、それってただ感情任せじゃ絶対に生まれない。要するに感情を理論でコントロールしてるんですよ。そのPhoenixのアルバムは熱いし、肉体的なんだけど、でもそれはクリエイターの脳みそによってコントロールされてるっていう。それがもうめちゃくちゃかっこいい。最強じゃないですか、それって」

――わかります、そういうの大好きなので。

郁人「もともと俺ら全員体育会系なんで、熱血なんですよ。だから逆に理論とかで構築されるのって超燃えない?って。男としてかっこよくない?みたいな。理論上こういうふうに構成されないとだめなんだよっていうのはまったくないし、セッションしてる中でポッとアイデアが生まれたらぜんぜん活かすし、そういう上手いバランスを取りながらやれたらなっていうのがあって。そういう面でもPhoenix にはすげぇ影響を受けてます。まず、見た目からかっこいい」

小林「何よりあの人たち、めっちゃ楽しそうなんだよね」

野口「僕も超好きで。音源以上にライブが肉体的で、そういう知的なんだけど肉体的で男らしい感じもあるっていうのがすごいかっこいい。ほんと最強です!」

――『NEWTOWN』はまさに知的で肉体的な作品になったと思います。レコーディングとライブを同時期にやってたってところもあると思うけど、ずっとライブ観せてもらっていてライブと一緒に楽曲が成長していったような気がしたし。プライベートな時間にプライベートな楽しみ方をするときの音楽だった『Take off』が、みんなで聴いてみんなで楽しむ、みんなの音楽になったっていうのを感じました。あと個人的にトライバルビートがものすごく好きだから、そこが強くなったのがうれしい。

郁人「トライバルなビートとかアフリカの原始的なものとかって感情任せに思えるじゃないですか。でも、どんな音楽よりちゃんと構成されてるんです。ちゃんと計算されてるし、ああいうふうに身体を揺らせるのは理由があって」

小林「そのルーツを知れたのも俺たちはPhoenix だったのかなって気がする」

郁人「そうだね。たぶんPhoenix を辿っていけばファンクに行き着くし、そこから更にいろんなところに行き着くだろうし」

小林「さっき原田さんが“ライブと一緒に楽曲が成長していった”って言いましたけど、やっぱり『Take off』はふーたんが作った作品だから、ふーたんのものっていう感じが最初はあったと思うんです。俺たちも演奏するのに必死だったし、でも今ようやくFOLKSのものになったのかなって感じがすごくします」

――最初のライブから今までの1年に満たない期間に、すごい変遷があったよね。最初に『Take off』の楽曲をライブで再現するときって、同期もかなり使ってたけど、だんだんバンドサウンドになっていったし。それはみんなでたくさん意見を交換したり、一緒に音作りを重ねてきたことがとっても大きかったんだろうなって。

郁人「本当に5人のものになってきたなと思いますね。俺の作った楽曲をシェアしてるうちに4人にいいって言ってもらえて、5人のものになったり。例えばミミアンが作った曲に対してそれぞれが自分の解釈でアイデアを返すって、無限大なことだなって。1が5になって、またそこからひとりひとりの解釈があるわけだから、掛け算っていうかアイデアがどんどんスピードアップしていくんですね。とにかく考え方とか音楽をシェアすることって自分の音楽が無限に肉付けされて転がっていくことなんだなって。そう考えると、やっぱりもっとたくさんの人に聴いてほしいです」

小林「同期ひとつにしてもそうだよね。最初は俺ら同期が多いことにまったく抵抗がなかったんです。だけど『NEWTOWN』がメジャーで出ることになっていろんなスタッフの人と関わっていく中で、同期を削ったらどうかって意見も出たりして。その意味がこのアルバムを作っていく段階で“そういうことなんだ”っていうふうに見えて消化できたし、5人の中でシェアもできましたね」

郁人「同期は必要だけど音源そのままで、すでにあるものじゃないですか。それをライブで多用するのはクリエイティブじゃないなと思ったんですね。だから最近は、生でバンドアレンジする方向に行ってて。例えば『Replica』をアコースティックアレンジしたりとか、曲間の繋ぎをアレンジしてみたりとか」

――それを形にできるのは、ひとりひとりの音楽に対する意欲とかスキルもすごく高まってきたからなんじゃないかと思う。

豪利「最初は超下手くそでしたからね」

小林「僕も前はふーたんが曲作ってきたら、ただすげぇなって感じだったけど。最近はマジで負けないくらいの曲作りたいっていう、いい意味でのライバル心みたいなのがものすごく出てきました」

――バンド全体の曲作りにも変化はありますか?

郁人「前はみんなでセッションするときは、いっせーの、で生まれるものを大事にしてたけど、今だとセッションでもラップトップで構築できるように、全員でこのアレンジはこういう根拠があるってちゃんと道筋を立てられるようになりました。DTMから入ったぶん、そういうノウハウっていうか頭の回路は全員出来てますね。セッションやってもそれは活かされてるっていうか。自分のエゴ、自分の好きないちばん弾きたいフレーズを弾くんじゃなくて、“FOLKSとしてはこれだろ”っていうのがみんなの中にあるし。アイデアが生まれるときってその場の雰囲気だったり場所だったり時間だったり体調だったり、いろんなものが影響するから、そのゼロから1が生まれる瞬間はいろんなところでやりたいなと思ってて。それが出来てからは慎重にいい方向に育ててあげたいっていうような感じでやってます。なのでアイデアをゼロから生み出すっていう段階はけっこう感情的かも知れないですね。このフレーズ気持ちいいじゃん、どうかな? みたいな。そういう意味でも感情的な部分と理論的な部分の兼ね合いはうまく出来てるのかなって」

――FOLKSの音楽はライトなリスナーにとっては聴き慣れないジャンルだと思うんだけど、どんな音楽を聴いてる人にも気持ちいい、かっこいいと感じさせることができる。その秘密は何なんだろう?

郁人「よくよく考えてみたら、音楽始めたきっかけって聴いたこともない音楽をすげぇ素敵だなって思ったからなんですよね。小学5、6年の頃かな。上の兄ちゃんの歌ってるオリジナル曲聴いてすごくいい曲だなと思ったんです。それって自分の経験値がないのに反応したわけじゃないですか。だから自分が感じたようにライトなリスナーにも絶対そういう琴線っていうのがあって、そこに触れられるはずだと思うんですね。そういうバランス、人に響く黄金比みたいなものがあるはずで。そういうものをずっと探っていきたいし、さっきの話に繋がるけど、ゼロから1を生んで論理的にそれを構成していって、気持ちよく感情的に聴かせるっていう音楽を作りたい。感情的→論理的→感情的っていう流れじゃないと良質な音楽ってコンスタントに何年も生み出せないと思うんですよ。それにこういう考え方じゃないとちゃんとステップアップして行けないから。だからいちばん最強のスタンスなんじゃないかと思ってます」

豪利「確かに知らない音楽を好きになったときって、すごい好きになるっていうか。最初からいいと思うやつはすぐ飽きちゃうっていうのが自分的にはあるんですよ。最初レディオヘッド聴いたとき、ぜんぜんいいと思わなかった。でも聴いてるうちにだんだん好きになったし、これからもずっと好きだと思う」

小林「そういうバックグラウンドって俺たちにもあるし、バックグラウンドも知ってもらいたいですね。そこから更にその人の音楽が広がると思うし。そういうやり方っていうのもいろいろ提示していきたいっていうか。どんどん汲み取ってほしいなと思います」

――FOLKSのファンでそれぞれ違う地域に住んでる高校生が音楽で繋がって、DTMで作成した音源をひとつにして楽曲を作っていたり。『クリエイターが繋がる界隈』はすでにちょっとずつ形になってきてますよね。

郁人「うれしいですね。音楽で繋がってるってすげぇロマンチックじゃないですか。人となりも知らないのに音楽を聴いて、その人のバックヤードを知りたくなるっていう。音楽って作ったら揺るがないもので、それに感動してくれたりそれで繋がったっていうのは嘘がないし、裏切らない、そういう関係って。だからどんどん増やしていきたいですね。俺、夢ばっかり話してるんですけど、最近もっと現実的に一歩一歩やっていきたいって思っていて。まずはFOLKSが北海道に新しいシーンを作っていくことをしっかりやりたいですね」

野口「FOLKS聴いて刺激受けて楽器始めました、とか言われたらたまらないよね。初めて曲作りしたのもFOLKS聴いたのがきっかけです、とか。そういう下の世代の人が育っていったら、本当に俺たちが今やってることは正解だったんだなって思えるだろうし」

豪利「でもFOLKSと同じようになりたいじゃなくて、いい形で影響を受けてほしいよね」

郁人「俺、その構造を残すべきだと思って。中身じゃなくて、それが構成されてる構造。音楽性はずっと廻り続けて少しずつ変わるものだと思うから。どんどん流れとして変えていかなきゃいけないものだけど、構造はいつでも伝授できるから。そういう考え方とか構造をそのまま写し取って、その型に自分の中身を注ぎ込んでほしい。自分たちになかったものが生み出されたときがいちばん楽しいんですよ。そのためにも俺たちは同じところに留まらないで、どんどんどんどん転がっていくんで。それをずっと見ててほしいし、ずっとそうやっていきたいと思ってます」


Photo:エンドウアキラ Thanks to:PROVO


FOLKS(フォークス)
恵庭市恵み野在住、23歳〜25歳の幼馴染による5人組。’13年1月、それぞれバンドを組んでいた岩井郁人・野口一雅・小林禄与の3人、岩井豪利、高橋正嗣の2人が合体しFOLKSを結成。同年3月に5曲入り自主制作のミニアルバム『Take off』をリリースし、初ライブを行う。8月には一般公募枠で応募総数553組の中から“RISING SUN ROCK FESTIVAL 2013 in EZO”に出演。’14年2月12日、メジャー1stミニアルバム『NEWTOWN』をリリースする。

『NEWTOWN』
2014.2.12 on sale



1. Everything is Alone
2. Two young
3. FOREVER
4. Good-bye, friends
5. River
6. You’re right
7. Replica

【初回仕様限定】
2方背スリーブケース CD (1枚組)
KSCL-2354
¥2,310





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